◎大統領府は「疑惑を認識している」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は6日、セクハラ疑惑が報じられたアルメイダ(Silvio Almeida)人権相を罷免するかどうか検討しているとSNSに投稿した。
ルラ氏は「ハラスメントを犯した者は政府に残れない。私は今日、決断を下すための会議を開く」と書き込んだ。
地元メディアは5日夜、性暴力の被害女性を擁護する団体「ミートゥーブラジル(MeToo Brasil)」がアルメイダ氏によるセクハラの苦情を受けたと報じた。
大統領府はその後、アルメイダ氏に対し、司法長官らに明確な説明を求めたと声明を出した。
大統領府は「疑惑を認識している」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
アルメイダ氏は声明で疑惑を否定。「自分を誹謗中傷する嘘を絶対的な激しさをもって否認する」と述べ、「政府の重要な地位にある黒人男性としての私のイメージを貶めるキャンペーンだ」と主張した。
またアルメイダ氏は「そのような告発は公表前に完全に調査されるべきであり、それを促進するために、法務省を含む関係政府機関に公式文書を送る」と付け加えた。
さらに、「虚偽の告発は犯罪である」と警告した。
ルラ氏は6日にアルメイダ氏と会談する予定。TVグローボによると、複数の女性がアルメイダ氏のセクハラ疑惑を告発し、その中には女性閣僚も含まれるという。