▽トランプ米大統領は就任初日に不法移民の強制送還を開始する大統領令に署名。それ以来、ブラジルを含む複数の中南米諸国に不法移民を送還している。
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ブラジル政府は28日、米国から強制送還された不法移民を保護するために、移民受け入れセンターを開設すると発表した。
大統領府の報道官は声明で、「ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領はミナスジェライス州に人道的な移民受け入れセンターを設置する許可を出した」と明らかにした。
それによると、新たに建物を建設する予定は今のところなく、州政府が運営する施設を利用する予定だという。
トランプ(Donald Trump)米大統領は就任初日に不法移民の強制送還を開始する大統領令に署名。それ以来、ブラジルを含む複数の中南米諸国に不法移民を送還している。
ブラジルへの初便は先週末到着し、88人が手錠を付けられた状態で入国した。
この専用機には米国内で拘束されたブラジル国籍の不法移民88人、米国の保安要員16人、乗務員8人が乗っていた。
この専用機は25日、技術的なトラブルにより、アマゾンの最大都市マナウスの空港に緊急着陸。地元警察が米当局と合流した際、移民に手錠がかけられていることに気づいた。
ブラジル当局は移民の手錠を外して自国の専用機に乗せ、その後、目的地であるミナスジェライス州ベロオリゾンテに向かった。
ブラジル外務省は移民が犯罪者のような扱いを受けていたと非難声明を出し、米当局に説明を求めていると明らかにした。
米国は以前から不法移民送還時に手錠やその他拘束具を使っていた。トランプ氏の盟友である極右のボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領もこの慣行をやめるよう求めていた。