◎岩塩採掘は地下深くの鉱床から塩を採取する。塩が採掘された後に残された空洞はやがて崩壊し、地盤沈下を起こすことがある。
ブラジル、北東部アラゴアス州マセイオ(AP通信)

ブラジル連邦検察が北東部アラゴアス州マセイオの岩塩採掘による地盤崩壊で数万人が避難を余儀なくされたとして、20人を起訴した。現地メディアが2日に報じた。

AP通信は情報筋の話しとして、起訴されたのはサンパウロに本社を置く石油化学会社ブラスケムの関係者と伝えている。

ブラスケム社は国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)と建設大手ノボノル(旧オデブレヒト)が所有している。

マセイオでは40年にわたって岩塩採掘が行われ、2018年に近隣の崩壊が始まって以来、調査が進められていた。

ブラスケム社の広報担当はAPの取材に対し、「警察の報告書全文を確認しておらず、また社員に対する訴状も確認していないため、現時点でコメントすることはない」と述べた。

岩塩採掘は地下深くの鉱床から塩を採取する。塩が採掘された後に残された空洞はやがて崩壊し、地盤沈下を起こすことがある。

ブラジル議会上院のウェブサイトによると、マセイオでは約20万人が岩塩採掘による地盤崩壊の影響を受けたという。

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