ブラジル当局、COP30開催都市の電力網への脅威を調査
COP30の期間は11月10日から21日まで。ブラジル政府は7日、国連事務総長や世界各国の首脳をベレンに招いた。
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ブラジル当局が北部パラ州ベレンで開催されるCOP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)に先立ち、変電所に対する脅迫を調査している。
COP30の期間は11月10日から21日まで。ブラジル政府は7日、国連事務総長や世界各国の首脳をベレンに招いた。
現地メディアによると、ベレン市内の変電所を管理する運営会社に脅迫があり、警察に通報。関係機関が対応に当たっているという。
TVグローボは関係者の話しとして、「CV(赤コマンド)のメンバーと名乗る人物が電話で、変電所を破壊すると脅迫した」と伝えている。
この人物は変電所の即時停止と、7日の現地時間午後3時から全業務を中断するよう要求したとされる。
大統領府はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「変電所を含む公共インフラのパトロールを強化している」と書いた。
CVはブラジルで最も古く、かつ影響力の大きい犯罪組織の一つである。1970年代後半、リオデジャネイロ州の刑務所内で左翼ゲリラの政治犯と一般犯罪者が交流する中で誕生した。
もともとは囚人同士の相互扶助組織として始まったが、次第に麻薬取引や武器密輸、誘拐などを中心とする暴力的な犯罪集団へと変貌した。
治安部隊がリオ市内で10月28日に行ったギャング掃討作戦ではブラジル最大の犯罪組織であるPCC(首都第一コマンド)とCVが標的となり、警察官を含む120人以上が死亡、81人が逮捕された。
