◎2人は国外に逃亡する準備を進めていたとみられる。
ブラジル連邦警察は4日、北東部モソロの刑務所から脱獄した逃亡者2人を逮捕したと発表した。
それによると、脱獄と逃亡に関与したとされる14人も逮捕したという。
リオデジャネイロやサンパウロに拠点を置く犯罪組織とつながりのある受刑者2人は今年2月、最高レベルの警備態勢が敷かれているモソロの刑務所から脱獄した。
法務省によると、当局は4日未明、モソロの西方約1600キロに位置するアマゾンの都市で2人を逮捕したという。
ブラジルには最高レベルの警備態勢が敷かれる連邦刑務所が5つあり、モソロは過去10年間、主に麻薬カルテルの構成員や殺人犯などを受け入れてきた。
法務省によると、モソロの刑務所では当時、改修工事が進められていたという。刑務所の責任者はこの脱獄を受け解任、中央政府から派遣された担当官が業務を引き継いでいた。
法務省の報道官は記者会見で、「治安部隊の勝利であり、犯罪組織はこの国で繁栄できないことを理解すべきだ」と語った。
それによると、2人は国外に逃亡する準備を進めていたとみられる。
TVグローボは治安筋の話しとして、「脱獄犯を含む6人は国境検問所に向かう途中で逮捕され、複数の銃器も押収された」と伝えている。
2人は合わせて禁固155年の刑に服している。