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ブラジル・サンパウロでCOP30関連イベント、11月10日開幕

COP30の期間は11月10日から21日。ブラジル北部パラ州ベレンで開催される。
2025年10月13日/ブラジル、首都ブラジリア、COP30準備委員会の会合(ロイター通信)

ブラジル・サンパウロで3日、COP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)に関連する会合が行われた。

COP30の期間は11月10日から21日。北部パラ州ベレンで開催される。

サンパウロの会合に出席したビジネスリーダーらで構成される連合はエネルギー政策転換の資金調達に向けたより強力な政策を推進するため、公開書簡を発表。化石燃料に代わる再生可能エネルギー導入のインセンティブを政府に「緊急に」要請した。

また連合は「これはビジネス団体による多国間主義の重要性を示すものである」と強調した。

現地メディアによると、11月6~7日にベレンで開催される首脳会議について、ブラジル大統領府が出席を確認した首脳は60人に届いていない。

昨年のCOP29(アゼルバイジャン・バクー)には80カ国以上の国家元首が出席。それ以前の会議には100人以上が参加していた。

ベレンの人口は約150万人。パラ州の州都、アマゾン川河口の最大都市だが、サンパウロやリオデジャネイロのような主要都市に比べるとホテルの数が圧倒的に少なく、COP30の参加者や環境活動家が一斉に集まることで、その期間中、宿泊代がさらに高騰すると予想されている。

ブラジル政府は利用可能な宿泊施設を倍増させるため努力しており、起業家たちもラブホテルやフェリーを改装するなど、創意工夫を凝らしている。

しかし、供給は需要に追いつかず、宿泊費が高騰。COP30の開催地変更を求める声が高まっているが、ブラジル当局はこれを拒否している。

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