ブラジル大統領、自宅軟禁中のアルゼンチン元大統領と面会、連帯表明

最高裁判所は先月、フェルナンデス氏に対する懲役6年の実刑判決を支持。これにより、フェルナンデス氏の実刑判決と公民権停止が確定した。
2025年7月4日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレス、フェルナンデス元大統領(右)とブラジルのルラ大統領(Brazilian Presidential Press Office/AP通信)

ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領が3日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでフェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領と面会した。

最高裁判所は先月、フェルナンデス氏に対する懲役6年の実刑判決を支持。これにより、フェルナンデス氏の実刑判決と公民権停止が確定した。

フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。

フェルナンデス氏はこの判決を受け、ブエノスアイレス地裁に対し、懲役刑を自宅軟禁で執行するよう申し立て、許可された。

フェルナンデス氏は左派の盟友であるルラ氏と再会、喜びを表明した。

ルラ氏は南米南部共同市場(メルコスール)の首脳会議に参加するため、ブエノスアイレスに滞在している。

現地メディアによると、ルラ氏はフェルナンデス氏の自宅に約1時間滞在。一緒に姿を見せることはなかった。

フェルナンデス氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ルラ大統領の訪問は個人的な行為を超えたもの、政治的な連帯の証である」と述べた。

ルラ氏は先月の最高裁判決後、フェルナンデス氏に電話をかけ、連帯を表明していた。

フェルナンデス氏の夫であるアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernández)前大統領も横領疑惑で調査を受けている。

ルラ氏は汚職容疑で2018年に一時収監されたものの、最高裁が判決を取り消し、復活を遂げた。

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