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ブラジル、米国との関税交渉継続中、対応急ぐ

両首脳は先月末、マレーシア・クアラルンプールのASEANサミットの合間に会談。両国間の緊張緩和について協議した。
ブラジルのルラ大統領(左)とトランプ米大統領(Getty Images)

ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は4日、米国との関税に関する交渉で近い将来進展が見られない場合、トランプ(Donald Trump)米大統領に電話すると述べた。

ルラ氏はCOP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)関連の記者会見で、「私は彼の電話番号を知っており、彼も私の電話番号を知っています。彼に電話することはまったく問題ありません」と語った。

両首脳は先月末、マレーシア・クアラルンプールのASEANサミットの合間に会談。両国間の緊張緩和について協議した。

トランプ氏はブラジルの盟友ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。7月にブラジルの関税率を10%から50%に引き上げ、最高裁判事に制裁を科した。

ルラ氏は記者団に対し、「COP30終了時点で、交渉担当者間の会合がまだ設定されていなければ、トランプ氏に電話します」と語った。

またルラ氏は交渉を主導するアルクミン(Geraldo Alckmin)副大統領とハダド(Fernando Haddad)財務相が協議を強く望んでいると付け加えた。

さらに、米海軍がカリブ海でベネズエラの「麻薬密輸船」に対する攻撃を続ける中、ラテンアメリカ諸国に対し、米国とベネズエラの紛争を回避するよう呼びかけた。

COP30は北部パラ州ベレンで行われる。期間は11月10日~21日まで。

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