ブラジル大統領、自宅軟禁中のアルゼンチン元大統領と面会へ

最高裁判所は先月、フェルナンデス氏に対する懲役6年の実刑判決を支持。これにより、フェルナンデス氏の実刑判決と公民権停止が確定した。
アルゼンチン、首都ブエノスアイレス、支持者に手を振るフェルナンデス元大統領(ロイター通信)

アルゼンチンの裁判所はブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領がフェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領の自宅を訪問することを許可した。現地メディアが2日に報じた。

最高裁判所は先月、フェルナンデス氏に対する懲役6年の実刑判決を支持。これにより、フェルナンデス氏の実刑判決と公民権停止が確定した。

フェルナンデス氏は2007~15年の2期8年にわたり大統領を務めた際、公共事業を通じて数百万ドルを横領した罪に問われ、2022年に有罪判決を受けた。

フェルナンデス氏はこの判決を受け、ブエノスアイレス地裁に対し、懲役刑を自宅軟禁で執行するよう申し立て、許可された。

フェルナンデス氏の陣営は同氏の自宅に立ち入る個人の名簿を裁判所に提出。裁判所の許可を得た個人は立ち入りを許可されている。

その他の訪問者はその都度、裁判所に許可を得る必要がある。

ルラ氏は現在、南米南部共同市場(メルコスール)の首脳会議に参加するため、ブエノスアイレスに滞在している。

一部のアナリストはフェルナンデス氏が自宅から影響力を行使する可能性があると指摘している。

ルラ氏とフェルナンデス氏は左派の盟友であり、ミレイ(Javier Milei)大統領と敵対している。

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