スポンサーリンク
▽コロル氏は23年、国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)をめぐる汚職事件で2000万レアル(約5億円)を受け取ったとして、収賄罪で実刑判決を受けた。
ブラジルのフェルナンド・コロル・デ・メロ元大統領(ロイター通信)

ブラジルの最高裁判所は1日、服役を開始するよう命じられたフェルナンド・コロル・デ・メロ(Fernando Collor de Mello、75歳)元大統領について、健康状態が思わしくないことを理由に、刑務所ではなく自宅軟禁で刑期を全うすることを認めると裁定した。

コロル氏は23年、国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)をめぐる汚職事件で2000万レアル(約5億円)を受け取ったとして、収賄罪で実刑判決を受けた。

コロル氏はその見返りとして、同社の幹部人事を政治的に支援したとされる。

コロル氏は先週、最高裁の命令に基づき、北東部アラゴアス州で逮捕された。

1990~92年まで大統領を務めたコロル氏は8年10カ月の実刑判決を受け、当初は自宅軟禁ではなく、刑務所に服役することになっていた。

ブラジルの法制度では大統領や国会議員などに関する事件は最高裁に直接送られる。コロル氏の弁護団は控訴している。

最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は1日、コロル氏の年齢と健康状態の悪化を理由に、自宅軟禁を求める弁護側の要求を受け入れた。

コロル氏の弁護団によると、同氏はパーキンソン病、重度の睡眠時無呼吸症候群、双極性障害を患っているという。

弁護団が控訴を続けていたため、コロル氏が刑務所に収監されることはなかった。

コロル氏は21年間の軍事独裁政権を経て、1989年の選挙で初当選を果たした。

国会は1992年、一連の汚職疑惑を受け、コロル氏の不信任決議案を可決した。

2007年、コロル氏は故郷であるアラゴアス州で上院議員に選出された。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク