ブラジル25年7月インフレ率減速の兆候=ロイター調査

統計機関IBGEは12日に公式データを発表する予定だ。
ブラジル、リオデジャネイロの市場(ロイター通信)

ブラジルの先月の消費者物価指数(CPI)は高水準を維持しつつも、減速の兆しがみられたようだ。

ロイター通信は11日、エコノミスト23人のデータを更新し、25年7月のインフレ率を前年同月比5.33%増と予想した。6月は5.35%であった。

中央銀行は経済活動を活発化させるため、インフレの鈍化を待って利下げを開始する方針だ。

ロイターが8月6~11日にかけて行った調査によると、7月のインフレ率は前月比で0.37%増。6月の0.24%から加速した可能性が高い。

統計機関IBGEは12日に公式データを発表する予定だ。

食品と飲料は2ヶ月連続で下落したものの、エネルギー料金の値上げがそれを相殺した。

肉や米などの価格はやや下落した。

中銀のインフレ目標値は3%±1.5ポイントである。

中銀は24年9月から引き締めを開始。7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定し、7月30日の金融政策決定会合で金利を据え置いた。

中銀のニルトン・ダビド(Nilton David)金融政策担当理事は先週、利上げサイクルを完全に停止したと表明。金利を現在の水準で「しばらく」維持すると示唆した。

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