◎アパートが崩壊した原因は明らかになっていないが、この地域では事故が発生する数日前から大雨に見舞われていた。
ブラジル北東部ペルナンブコ州のホームレスに不法占拠されたアパートが崩壊し、6歳の子供を含む少なくとも14人が死亡した。地元当局が8日、明らかにした。
それによると、事故は同州パウリスタの郊外にあるアパートで7日未明に発生。10年以上前からホームレスに不法占拠されているアパートの一部が崩壊したという。
消防は15歳の少女と65歳の女性を救出。18歳の少年も救出されたが、搬送先の病院で死亡した。
地元メディアによると、このアパートは2010年以来、居住が禁止されていたにもかかわらず、ホームレスのたまり場になっていたという。
州当局はこのアパート群を「棺桶」と呼んでいたと伝えられている。
州政府は声明で、「公的に閉鎖された建物を使用する人々の問題を解決しない限り、似たような事故が起きる可能性がある」と警告した。
ダシルバ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領はパウリスタ出身であり、最近ペルナンブコ州を訪問した際、ホームレスの問題について州当局に意見提起したとされる。
報道によると、捜索・救助活動はほぼ終了したという。アパートが崩壊した原因は明らかになっていないが、この地域では事故が発生する数日前から大雨に見舞われていた。
事故現場近くにある教会はそこで生活する家族を支援している。報道によると、教会は食料、衣類、マットレス、水、衛生用品などの寄付を募っているという。