◎このホテルは単身者向けの賃貸住宅兼ホテルとして営業していた。
ブラジル南部リオグランデドスル州のホテルで火事があり、少なくとも10人が死亡、11人が負傷した。消防当局が26日、明らかにした。
火事は州都ポルトアレグレの近郊にある3階建てホテルで26日未明に発生した。
TVグローボは関係者の話しとして、「このホテルは単身者向けの賃貸住宅兼ホテルとして営業していた」と伝えている。
それによると、建物の所有者はホテル経営に必要な免許を持っておらず、火災対策も取っていなかったという。
火事に巻き込まれたという男性は地元テレビ局の取材に対し、「午前2時頃に部屋を出た時、火事に気付き、外に避難した」と語った。
3階に住んでいた妹が亡くなったという男性は「非常ベルはならず、荷物をまとめる時間もなかった」と述べた。
消防によると、負傷した11人のうち9人が入院し、うち5人が重体だという。
ポルトアレグレの市長室はSNSに声明を投稿。犠牲者に哀悼の意を表したうえで、「消防と警察の調査を注視している」と書き込んだ。