ブラジル財務相「数カ月以内に利下げ始まる」為替見通し改善
中央銀行は24年9月から引き締めを開始。7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定し、7月30日の金融政策決定会合で金利を据え置いた。
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ブラジルのハダド(Fernando Haddad)財務相は16日、同国における為替見通しの改善を理由に、今後数カ月以内に利下げが始まるとの見通しを示した。
ハダド氏は首都ブラジリアのイベントで講演。「今後数カ月で利下げの余地が生まれると確信している」と語った。
同氏は年初に「1ドル=5.70レアル以上はない」と表明していた。現在の為替レートは「1ドル=5.30レアル」付近で推移している。
ハダド氏はこの水準について、「政府の税収に打撃を与える一方、経済に良い影響を与える」と強調した。
中央銀行は24年9月から引き締めを開始。7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定し、7月30日の金融政策決定会合で金利を据え置いた。
次回の会合は17日に行われる。
25年8月のインフレ率は5.10%増。2月の5.06%以来の低水準ではあるが、それでも中銀の目標値である3%±1.5ポイントを上回っている。
ロイター通信のアナリストたちは今回も「据え置き」と予想。少なくとも12月まではこの水準を維持すると予想している。