ブラジル財務相、IOF税を金融税制改革とリンクさせる

政府は先月、財政目標を達成するため、一部の取引に対する金融取引税(IOF)を引き上げたが、市場から反発を招き、撤回する可能性を示唆した。
ブラジルのハダド財務相(ロイター通信)

ブラジルのハダド(Fernando Haddad)財務相は2日、最近実施された金融取引にかかる税金の引き上げについて、「この問題の根本的な是正と結びついている」という見方を示した。

政府は先月、財政目標を達成するため、一部の取引に対する金融取引税(IOF)を引き上げたが、市場から反発を招き、撤回する可能性を示唆した。

ハダド氏は「この議論がより広範な改革の扉を開いた」と述べた。

またハダド氏は「もし調整が行われる場合、それは金融関連の税制における既存の不均衡を是正する、より広範な取り組みの一部となる」としたが、詳細は明言しなかった。

さらに「問題に対処するだけでなく、(目的は)今後数年間にわたる構造改革を実施することだ」と付け加えた。

ハダド氏は「政府と国会が一致した決定が3日までに下される」と述べた。
ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は昨年、金融機関の純利益に対する社会貢献税(CSLL)を引き上げようとした。

しかし、この提案は議会で採決されず、政府は最終的に、この措置から今年得られる約150億レアル(約3760億円)の追加収入を見込めなくなった。

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