ブラジル前大統領の支持者がサンパウロで抗議デモ、最高裁を批判

ブラジルの最大都市サンパウロで29日、ボルソナロ（Jair Bolsonaro）前大統領を応援する集会が開かれ、数千人が最高裁判所に抗議した。

デモ隊は中心部の通りでシュプレヒコールを上げ、ルラ政権と最高裁を批判。ボルソナロ氏はSNSへの投稿でこのイベントを「自由と正義の戦い」と呼んだ。

ボルソナロ氏と33人の仲間たちは2022年の大統領選挙結果を覆し権力を維持する計画に関与したとして起訴されている。

ボルソナロ氏は容疑を否定し、ルラ（Luiz Inácio Lula da Silva）大統領が政治的な理由に基づき、司法を使った反対派を弾圧していると主張している。

有罪判決が下れば、12年以下の禁錮刑に処される可能性がある。

デモ参加者は「俺たちのボルソナロ！」「ボルソナロ、戻ってこい！」などと叫び、大統領選への出馬を促した。

ボルソナロ氏は2030年まで立候補を禁じられている。

最高裁のジモラエス（Alexandre de Moraes）判事は今年3月、トランプ（Donald Trump）米大統領の盟友であり、クーデターを起こした罪などで起訴されたボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。