▽米国では昨年10月頃から鳥インフルエンザが大流行し、数千万羽の養鶏が殺処分され、卵の価格を押し上げている。
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ブラジル動物性タンパク質協会(ABPA)は12日、米国の需要増加を理由に、生鮮品と加工品を含むブラジル産鶏卵輸出が2月に57.5%増加したと明らかにした。
それによると、2月の鶏卵総出荷量は2527トン、前年は1604トンであった。
鶏卵出荷額は493万6000ドルで、前年同期比63.2%増となった。
米国では昨年10月頃から鳥インフルエンザが大流行し、数千万羽の養鶏が殺処分され、卵の価格を押し上げている。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。
米国の卵の全国価格は2月、1ダースあたり5ドル(740円)に達し、最高値を更新し続けている。
鳥インフルが流行し、卵が不足した結果、輸入に頼らざるを得なくなり、世界最大の鶏肉輸出国でありブラジルのサプライヤーが恩恵を受けた。
ブラジルの25年1~2月の鶏肉輸出量は4884トンで、前年同期間から約38%増加。同期間の輸出額は41.8%増の912万2000ドルに急増した。
ABPAによると、主な輸出先であるアラブ首長国連邦(UAE)の2月の鶏肉輸入量は548トン、前年同期比2.6%減となった。
次いで米国が93.4%増の503トンを輸入。最近ブラジルの卵を許可したメキシコが252トン、日本が215トンで111.3%増となった。