ブラジル警察、アマゾン地域で違法採掘業者を摘発、インターポールが支援
捜査官たちは推定680万ドル相当の「浮遊式採掘いかだ」277隻を解体した。
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ブラジル連邦警察が国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)の支援を受け、アマゾンの河川で違法な金採掘に使用されていた数百台の浚渫(しゅんせつ)機を破壊した。インターポールが3日、明らかにした。
それによると、捜査官たちは推定680万ドル相当の「浮遊式採掘いかだ」277隻を解体したという。
この違法浚渫により失われた金や環境被害の総額は1億9300万ドルと推定されている。
捜査官たちはアマゾン川最大の支流のひとつであるマデイラ川とその周辺を数カ月に渡って調査し、違法業者を摘発したとしている。
マデイラ川はアンデス山脈からボリビアを経てブラジル北部に流れ込み、アマゾン川本流に合流する。この地域は長年にわたり、違法採掘や環境犯罪に悩まされてきた。
この一斉捜査は環境犯罪の取り締まりに重点を置くブラジル連邦警察のアマゾン・環境保護部門が主導した。
インターポールは3日、100人以上の捜査官が衛星データを使用して、採掘によって傷つけられた400平方キロメートルの森林および河川地域をマッピングしたと発表した。
またインターポールはボリビア、コロンビア、ガイアナ、ペルー、スリナムの連絡官も作戦に参加したと説明したが、いつ行ったかは明らかにせず、逮捕者にも言及しなかった。
今年のCOP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)はブラジル北部パラ州ベレンで行われる。期間は11月10日~21日まで。
