◎ベネズエラとブラジルの関係は7月末の大統領選以来、急速に悪化している。
2019年1月10日/ベネズエラのマドゥロ大統領(ロイター通信)

ブラジル政府は1日、隣国ベネズエラとの緊張が高まっていることを認め、マドゥロ政権による攻撃的な口調に驚いていると表明した。

ブラジル大統領府の特別顧問であるアモリン(Celso Amorim)氏は今週、ロシア中部カザンで先月開催された新興5カ国(BRICS)首脳会議で、ベネズエラのBRICS加盟を支持しなかったと明らかにした。

ベネズエラ政府はこの発言に激怒し、首都カラカスの駐ブラジル大使を召還、ルラ政権に説明を求めていた。

ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領はベネズエラの独裁者マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の数少ない盟友のひとりである。

ブラジル外務省は声明で、「ベネズエラ政府は子供のように腹を立て、政治的、外交的なチャンネルを開くことなく、個人攻撃や暴言をエスカレートさせている」と批判した。

また同省は「ブラジル国民はベネズエラ政府と国民に敬意をもって接しているが、ベネズエラにはそれがない」と嘆いた。

米国の経済制裁で疲弊するベネズエラはBRICSへの加盟を目指しているが、ブラジルは7月末の大統領選におけるマドゥロ氏の勝利を認めず、選挙管理委員会に結果を公表するよう求め、それが実現しない限り、マドゥロ氏の再選を支持しないとしている。

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