ブラジル25年4月雇用統計、就業者25.7万人増、市場予想上回る

ブラジル経済はトランプ関税が追い風になると予想される国のひとつであり、米中貿易戦争が激化するほど、対中貿易が拡大する可能性がある。
ブラジル、リオデジャネイロ州(Getty Images)

ブラジル労働省が28日に公表した雇用統計によると、25年4月の就業者数は25万7528人増加し、市場の予想を上回った。

ロイター通信のアナリストは17万5000人増と予想していた。

同省によると、この期間中に228万2187人の新規雇用が創出されたという。

これは現在の集計方法が導入された2020年以降、4月としては最高の水準となった。

1月から4月までの期間では、インターネットで92万2362人の雇用が創出された。前年同期は96万5818人であった。

ブラジル経済はトランプ関税が追い風になると予想される国のひとつであり、米中貿易戦争が激化するほど、対中貿易が拡大する可能性がある。

農産物の最大供給国である米国と最大消費国である中国の対立が激化すれば、ブラジルにとっては食肉から穀物に至るまで、あらゆる農産物の輸出を拡大し世界市場のシェアを奪う好機が生まれる。

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