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ブラジルコーヒー協会「米国への輸出さらに減少する」トランプ関税

世界で最もコーヒーを消費している米国の消費量の約3分の1はブラジル産。50%のトランプ関税がこの価格を押し上げると予想されている。
ブラジル産コーヒー豆(Getty Images)

ブラジルコーヒー輸出業者協議会(Cecafe)のフェレイラ(Marcio Ferreira)会長は25日、米国の関税が維持されれば、ブラジルから米国へのコーヒー輸出はさらに減少すると述べた。

フェレイラ氏はロイター通信のインタビューで、「業界は両国首脳の関係改善を歓迎している」と語った。

世界で最もコーヒーを消費している米国の消費量の約3分の1はブラジル産。50%のトランプ関税がこの価格を押し上げると予想されている。

この結果、25年8月のブラジル産コーヒー豆の米国向け輸出量は前年同月比で46%減少。中南米向けが急増した。

フェレイラ氏はインタビューの中で、「9月19日までの米国への輸出は8月の水準と比較してさらに20%減少した」と明らかにした。

またフェレイラ氏は「関税を継続すれば、輸出は減少し続ける」と述べた。

ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領とトランプ(Donald Trump)米大統領は今週の国連総会で前向きな意見交換を行ったとされる。

フェレイラ氏は「業界は2人の関係が改善することを期待している」と述べた。

ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、同時に最大の輸出国である。米国はブラジル産コーヒー豆の主要な輸入先の一つであり、アラビカ種を中心に大量に調達している。

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