ブラジル中銀、政策金利14.75%据え置き見通し=ロイター調査

中銀は24年9月から引き締めを開始。これまでに政策金利を4.25%引き上げて14.75%に設定し、今月の金融政策決定会合でさらなる利上げを示唆していた。
ブラジル、リオデジャネイロの市場(Bloomberg)

ブラジル中央銀行が6月18日の金融政策決定会合で政策金利を14.75%に据え置く可能性が高まっている。

ロイター通信は13日、エコノミスト39人のデータを更新し、消費者物価指数(CPI)がジワジワと上昇する中、過去20年間で最高水準の金利を維持する見込みであると報じた。

中銀は24年9月から引き締めを開始。これまでに政策金利を4.25%引き上げて14.75%に設定し、今月の金融政策決定会合でさらなる利上げを示唆していた。

5月には6会合連続となる0.5%の利上げ、政策金利は約20年ぶりの高水準に達した。

ロイターのエコノミスト39人のうち27人が6月9~12日の調査で、中銀が金利を据え置くと予想。残り12人は0.25%の利上げと予想した。

ガリポロ(Gabriel Galipolo)総裁らは来週の2日間の会合で、インフレ率が高止まりしていることを再確認する一方、トランプ米政権による関税政策で不確実性が高まる中、引き締めを維持する見込みだ。

米国との金利差は10%超を維持する見込みで、ブラジル通貨リラを後押しする一方、経済成長に圧力をかけている。

5月のインフレ率は前年同月比5.32%増、前月比では0.26%増となった。4月は5.53%であった

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