ブラジル中央銀行、利上げ停止を示唆「金融引き締め検証する」
中銀は18日、政策金利を0.25%引き上げ、15.00%に設定。多くのアナリストが据え置きと予想していた。
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ブラジル中央銀行は24日、進行中の金融引き締めの効果はまだ十分に表れていないため、その効果を評価するため利上げの停止を想定していると述べた。
中銀は先週の金融政策決定会合の議事録を公開。「現在の金利が物価目標を戻すのに適切かどうかを評価する」とした。
中銀は18日、政策金利を0.25%引き上げ、15.00%に設定。多くのアナリストが据え置きと予想していた。
金融政策決定会合は全会一致で利上げを支持した。
中銀は24年9月から引き締めを開始。6月までに政策金利を4.25%引き上げて14.75%に設定し、今月の会合でも利上げを示唆していた。
これにより、政策金利は20年ぶりの高水準に達した。
「利上げをためらわない」とする中銀は議事録の中で、「利上げの停止が引き締めサイクルの終了を意味するわけではない」と強調。このメッセージは利下げがいつ始まるかというアナリストたちの予想を抑制する目的で発信されたと見られている。
中銀による積極的な金融引き締めにもかかわらず、同国は堅調な経済活動と切迫した労働市場を支えに、予想を上回るパフォーマンスを維持している。
米国との金利差は10%超を維持、ブラジル通貨リラを後押しする一方、経済に圧力をかけている。
5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.32%増、前月比では0.26%増となった。4月は5.53%であった。