ブラジル中銀総裁「利上げサイクル継続可能」と表明

中銀は24年9月から引き締めを開始。これまでに政策金利を4.25%引き上げて14.75%に設定し、今月後半の金融政策決定会合でさらなる利上げを示唆していた。
ブラジル、首都ブラジリア、中央銀行本店(Bloomberg)

ブラジル中央銀行のガリポロ(Gabriel Galipolo)総裁は2日、金融引き締めサイクルは依然として継続可能であり、新たな経済指標を受け入れ、「適切な金利」を維持したいと強調した。

ガリポロ氏は最大都市サンパウロのイベントで、「中銀は依然として利上げサイクルについて議論している」と語った。

中銀は24年9月から引き締めを開始。これまでに政策金利を4.25%引き上げて14.75%に設定し、今月後半の金融政策決定会合でさらなる利上げを示唆していた。

5月の会合では0.5%利上げ、政策金利は約20年ぶりの高水準に達した。

中銀は先行き指針を撤回し、より緊縮的な金利の必要性に関する言及を削除。代わりに、長期にわたる緊縮姿勢の維持の必要性を強調した。

この方針転換は積極的な引き締めサイクルが終了した可能性を示すシグナルと広く解釈されていた。

ガリポロ氏は中銀が終点金利を調整する現在、モデルが明らかに金利が収縮的な水準で維持される期間を重視していると指摘した。

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