ブラジル中央銀行「15%の政策金利が適切かどうか評価中」
中銀は24年9月から引き締めを開始。7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定した。
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ブラジル中央銀行は18日、15%の政策金利がインフレ率を3%の目標水準まで引き下げるのに適切かどうかを注視していると表明した。
ガリポロ(Gabriel Galipolo)総裁は首都ブラジリアで開催されたイベントで講演。「この借入コストが長期にわたって安定を維持する」と示唆した。
またガリポロ氏は「この金利が目標のインフレ率を達成するために適切な水準かどうかを評価している」と強調。「目標を達成できる水準の金利を長期にわたって維持する可能性がある」と述べた。
中銀は24年9月から引き締めを開始。7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定した。
これは2006年7月以来の水準である。
中銀は最近の消費者物価指数(CPI)が市場の予想を下回ったことを強調。期待値や見通しも公式目標から乖離している点を指摘した。
24年8月~25年7月の年間インフレ率は5.23%増、前月の5.35%を下回った。中銀の目標値は3%±1.5ポイントである。
中銀が18日に公表したデータによると、同国の25年6月の経済活動は市場の予想通り縮小。農業部門の急激な減少に加え、税収と工業生産の減少も数値を押し下げた。
GDPの先行指標である経済活動指数(IBC-Br)は季節調整済みで5月から6月にかけて0.1%減少した。