ブラジル中央銀行が政策金利引き上げ、15.00%、インフレ注視

金融政策決定会合は全会一致で利上げを支持した。
ブラジル、首都ブラジリア、中央銀行本店(AP通信)

ブラジル中央銀行が18日、政策金利を0.25%引き上げ、15.00%に設定した。

多くのアナリストが据え置きと予想していた。

現地メディアによると、金融政策決定会合は全会一致で利上げを支持したという。

これにより、中銀は借り入れコストを長期にわたって据え置く方針を示した。

中銀は24年9月から引き締めを開始。6月までに政策金利を4.25%引き上げて14.75%に設定し、今月の会合でも利上げを示唆していた。

これにより、政策金利は20年ぶりの高水準に達した。

ロイター通信のエコノミスト39人のうち27人が金利を据え置くと予想していた。

一方、金利先物市場では見通しが分かれ、据え置きと利上げが半々であった。

中銀は声明の中で、消費者物価指数(CPI)が目標値の3%に達するまで現在の水準を維持しつつ、状況を注視する方針を示した。

米国との金利差は10%超を維持しており、ブラジル通貨リラを後押しする一方、経済に圧力をかけている。

5月のインフレ率は前年同月比5.32%増、前月比では0.26%増となった。4月は5.53%であった

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