ブラジル中央銀行、政策金利据え置きへ、インフレ高止まり
中銀は先週、政策金利を0.25%引き上げ、15.00%に設定。多くのアナリストが据え置きと予想していた。
.jpg)
ブラジル中央銀行は26日、最新の見通しで2027年までに3%の消費者物価指数(CPI)を達成できないことが示されたにもかかわらず、政策金利を据え置く戦略に自信を示した。
ガリポロ(Gabriel Galipolo)総裁は記者会見で、「我々はインフレ目標へのコミットメントを完全に維持している」と語った。
中銀は先週、政策金利を0.25%引き上げ、15.00%に設定。多くのアナリストが据え置きと予想していた。
中銀は24年9月から引き締めを開始。6月までに政策金利を4.25%引き上げて14.75%に設定し、今月の会合でも利上げを示唆していた。
これにより、政策金利は20年ぶりの高水準に達した。
中銀は最新の議事録の中で、この金利水準を長期にわたって維持すると示唆した。
26日に公表された中銀の四半期金融政策報告書では、2027年末までの年間インフレ率を3.2%と予測。目標値の3%を上回る見通しとなった。
26年第4四半期(10~12月)のインフレ率は3.6%と予測した。
5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.32%増、前月比では0.26%増となった。4月は5.53%であった。
ガリポロ氏は今後のインフレ予測が10四半期も目標に達しないことについて問われると、「インフレ予測は週間の調査で民間経済学者の金利見通しに基づいている」と説明した。
ロイター通信のエコノミストは来年7回の利下げを予想。政策金利は26年末で12.50%になると予想している。