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ブラジル中銀が政策金利据え置き、3会合連続、15.00%

中銀は24年9月から金融引き締めを開始。25年7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定し、7月30日の金融政策決定会合で金利を据え置いた。
ブラジル、首都ブラジリア(ロイター通信)

ブラジル中央銀行が5日、市場の予想通り、政策金利を据え置いた。据え置きは3会合連続。

中銀は消費者物価指数(CPI)が高止まりする中、長期にわたって据え置きを続ける姿勢を示した形だ。

中銀は24年9月から金融引き締めを開始。25年7月までに政策金利を4.50%引き上げて15.00%に設定し、7月30日の金融政策決定会合で金利を据え置いた。

金融政策委員会は5日、政策金利を15.00%に据え置くことを全会一致で決定した。

ガリポロ(Gabriel Galipolo)総裁は声明で「委員会は金利を現行水準で非常に長期にわたり維持することが、インフレ率の目標達成を確実にするのに十分であると評価している」と述べた。

当局は前回会合で「金利据え置き方針の継続が十分か評価を続ける」としていた。

アナリストたちはこの声明を受け、年末までの利下げ期待を見直し、次の利下げを26年1月に先送り、さらに遅れる可能性もあると評価した。

過去数か月のインフレ率は5%を上回る水準で推移。中銀の目標値である3%±1.5ポイントを上回っている。

中銀は年末のインフレ予測を4.8%から4.6%に引き下げた。26年は3.6%と予測している。

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