▽ガリポロ氏は業界団体のイベントで、中銀は断固とした姿勢で動き、1月に金利を13.25%とし、3月の次回政策決定会合でも同程度の利上げを示唆した。
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ブラジル中央銀行のガリポロ(Gabriel Galipolo)総裁は14日、中銀が景気減速にどのように対応するかについての市場の懸念を認めたが、まだ具体化していないことに対して先制的に行動することはできないと表明した。
ガリポロ氏は業界団体のイベントで、中銀は断固とした姿勢で動き、1月に金利を13.25%とし、3月の次回政策決定会合でも同程度の利上げを示唆した。
またガリポロ氏は、「金融引き締めは意図した効果をもたらすだろう」とし、中銀はインフレ対策の使命から逃げることはできないと強調した。
さらに、「短期的な変動ではなく、実際の景気減速を反映したデータであることを確認したい」と述べた。「この景気減速からどのような反応が生じるかについては、(市場には)不確実性があると思う」
またガリポロ氏は「市場が可能性として見ている、あるいは認識していることでも、実際にはそうではないことに反応するのは別のことだ。金融政策が幽霊に先手を打って行動するのは間違いだ」と付け加えた。
ガリポロ氏はトランプ(Donald Trump)米大統領の関税が即時発動されなかったことへの安堵感から、資産市場が上昇したと指摘した。
また、当初はトランプ氏の政策がインフレを招き、他の通貨が米ドルに対して下落するという予想が広まっていたとした。