中国と欧州、ブラジル産鶏肉の輸入再開へ、BRFが発表
ブラジルでは5月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルエンザが検出された。
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中国と欧州がブラジル産鶏肉製品の輸入を数日または数週間以内に再開する見込みだ。ブラジルの鶏肉・豚肉加工会社BRFが15日、明らかにした。
ブラジルでは5月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルエンザが検出された。
これを受け、中国、EU、メキシコなど、数十カ国がブラジル産鶏肉の輸入を一時停止した。
ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。
国際獣疫事務局(WOAH)は6月、ブラジル国内における鳥インフルの感染収束を認定。それ以来、多くの国が段階的にブラジル産鶏肉の輸入を再開してきた。
BRFはオンライン会見で、「一連の輸出制限により、食品在庫が望ましい水準を上回った」と述べ、この問題を解決する方針だと説明した。
またBRFは中国と欧州を「極めて重要な」市場と位置付けた。
サウジアラビアとチリも今週、ブラジル産鶏肉の輸入制限を解除または一部緩和した。
BRFの株価(サンパウロ市場)は15日正午時点でほぼ4%上昇した。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。