ブラジル・リオでボルソナロ集会、クーデター裁判の打ち切り要求
現地メディアによると、最大都市サンパウロを含む他の都市や町でも同様の集会やデモ行進が行われたという。
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ブラジル・リオデジャネイロで3日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の支持者たちが集会を開いた。
チームボルソナロはルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領と最高裁判所のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事を罵倒し、ボルソナロ氏の裁判を直ちに打ち切るよう求めた。
現地メディアによると、最大都市サンパウロを含む他の都市や町でも同様の集会やデモ行進が行われたという。
参加者たちは「俺たちの大統領に恩赦を」「ボルソナロ&トランプ」などと書かれた横断幕やのぼりを掲げた。
ボルソナロ氏は参加できなかったが、リオの集会で長男のフラビオ・ボルソナロ(Flavio Bolsonaro)上院議員の電話を通じて発言、支持者に謝意を表明した。
最高裁は先月、ボルソナロ氏が自らに対する裁判をやめさせようと米政府に接触するなどして、司法を妨害したとして、夜間と週末の自宅軟禁やSNSの使用禁止などを命じた。
TVグローボが報じた映像にはサッカーブラジル代表のユニフォームを着た支持者たちがルラ氏とジモラエス氏を「馬鹿」「くそったれ」などと罵倒する姿が映っていた。
星条旗やトランプ(Donald Trump)大統領の写真を掲げる参加者の姿もみられた。
トランプ氏は先月初め、盟友のボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。ブラジル産の輸入品に50%の関税を課した。ただし、多くの例外が適用されている。
ルラ氏はこれに猛反発。司法への介入は受け入れられないと応戦し、自国の法律に基づいて「相応の措置を取る」としている。
ボルソナロ氏はクーデターを起こした罪などで起訴されている。
ジモラエス氏は今年3月、ボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。
ボルソナロ氏はこの裁判を政治的動機によるものと批判し、トランプ氏に助けを求めている。
米財務省は先月末、人権侵害の加害者や腐敗した役人を対象とする「グローバル・マグニツキー人権責任法」を制裁の根拠に、ジモラエス氏に制裁を科した。
この決定により、ジモラエス氏が米国内で所有する資産や財産は全て凍結された。