ブラジル南部リオグランデドスル州の養鶏場、鳥インフル検査で陰性

ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。
2025年5月16日/ブラジル、南部リオグランデドスル州の養鶏場(ロイター通信)

ブラジル南部リオグランデドスル州の農業開発・家族農業省(MDA)は6日、同州テウトニアの商業養鶏場で確認された鳥インフルエンザの疑いについて、検査の結果、陰性であることを確認したと発表した。

この養鶏場は同州内で唯一陽性が確認された養鶏場から数キロ離れた場所にある。

ブラジルでは先月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。これを受け、中国、アルゼンチン、EUなどがブラジル産鶏肉の輸入を一時停止した。

震源地であるリオグランデドスル州の地元当局は消毒と監視体制を強化している。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。

ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。

当局は5月22日、最初にウイルスが確認された養鶏場の消毒を終え、28日間の監視期間に入った。それから28日間、ウイルスが検出されなければ、鳥インフルの清浄化を宣言できる。

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