ボルソナロ氏の弁護団、自宅軟禁での服役求める ブラジル
最高裁は今月初めに控訴請求を全会一致で棄却したが、今週中に新たな審理が行われる見込みである。
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ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の弁護団は21日、同氏の健康状態の悪化を理由に、服役期間を自宅軟禁で過ごすよう最高裁判所に申し立てた。
5人の判事で構成される最高裁のパネルは9月、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。
最高裁は今月初めに控訴請求を全会一致で棄却したが、今週中に新たな審理が行われる見込みである。
ボルソナロ氏は最高裁の命令に違反したとして、8月以降自宅軟禁下に置かれている。この刑期はまだ確定していない。
弁護団によると、ボルソナロ氏は血圧と心拍数の厳格な管理、定期的な検査、特定の薬剤投与に加え、心臓専門医、呼吸器専門医、消化器専門医を含む複数の専門医による頻繁な診察が必要だという。
この裁判は世界の見出しを飾り、ブラジルと米国の関係悪化に発展した。
トランプ(Donald Trump)米大統領は盟友のボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。7月にブラジルの関税率を10%から50%に引き上げ、最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事に制裁を科した。
