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ブラジル前大統領の判決・量刑審理、9月2日から

最高裁は3月、ボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。
2021年10月25日/ブラジル、首都ブラジリアの大統領官邸、ジャイール・ボルソナロ大統領(Eraldo Peres/AP通信)

ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領のクーデター裁判における判決・量刑審理が9月2日、最高裁判所で始まる。

トランプ(Donald Trump)米大統領の盟友であるボルソナロ氏は有罪が確定した場合、30年を超える懲役刑を言い渡される可能性がある。

検察庁は2月、2022大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てたとしてボルソナロ氏や元海軍司令官など、計34人を起訴。最高裁は3月、ボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。

ボルソナロ氏は8月5日から自宅軟禁下にある。最高裁はその後、この制限を緩和し、事前申請なしで家族の面会を許可した。

5人の判事たちは9月12日までに5つの罪状について判決と量刑を言い渡す予定である。

トランプ氏はボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。ブラジルの関税率を50%に引き上げ、最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事に制裁を科し、その他政府関係者のビザを取り消した。

多くのブラジル人がこの圧力に反発。ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の支持率を押し上げた。

不正行為を否定するボルソナロ氏はクーデター未遂に関連する5つの罪状で起訴されている。同氏はこの裁判を政治的動機によるものと主張している。

量刑審理は有罪判決が下された後に、被告人に科す刑の重さや内容を決定するための手続き。

裁判所は犯罪の性質や重大性、被告人の前科、反省の態度、被害者への影響などを総合的に考慮する。

検察・弁護側は証拠や意見を提出し、適切な刑を求める。

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