ブラジル前大統領の自宅軟禁命令一時解除、健康診断受ける

ボルソナロ氏は2018年の大統領選キャンペーン中に腹部を刺されて以来、複数回入院している。4月には腸閉塞の手術を受けた。
2025年8月16日/ブラジル、首都ブラジリア、支持者に囲まれるボルソナロ前大統領(AP通信)

ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が16日、首都ブラジリアの医療機関で健康診断を受けた。

最高裁判所はボルソナロ氏に対する自宅軟禁命令を一時的に解除。健康診断を許可した。

TVグローボによると、ボルソナロ氏は発熱、咳、胃食道逆流症、しゃっくりなどの症状の検査のため一時的に入院したという。

TVグローボは主治医の話しを引用し、「2つの肺感染症の残存症状、および持続的な食道炎と胃炎が確認された」と伝えている。

ボルソナロ氏はその日のうちに退院、薬物療法を継続するとしている。

ボルソナロ氏は2018年の大統領選キャンペーン中に腹部を刺されて以来、複数回入院している。4月には腸閉塞の手術を受けた。

検察庁は2月、2022大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てたとしてボルソナロ氏や元海軍司令官など、計34人を起訴。最高裁は3月、ボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。

ボルソナロ氏は8月5日から自宅軟禁下にある。最高裁は先週、この制限を緩和し、事前申請なしで家族の面会を許可した。

最高裁は9月2日から12日までの間に、5つの罪状について判決と量刑を言い渡す予定である。

トランプ米政権は先月初め、盟友のボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。ブラジル産の輸入品に50%の関税を課した。ただし、多くの例外が適用されている。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします