▽ボルソナロ氏は4月11日、北部リオグランデドノルテ州の選挙集会中に腹痛を訴え、ヘリコプターで病院に緊急搬送された。
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ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が4日、首都ブラジリアの病院から退院した。
ボルソナロ氏は病院前に集まった記者団と支持者に対し、「無実の市民が実刑判決に直面していることを遺憾に思う」と語った。
ボルソナロ氏は4月11日、北部リオグランデドノルテ州の選挙集会中に腹痛を訴え、ヘリコプターで病院に緊急搬送された。
ボルソナロ氏は2018年の大統領選で腹部を刺されて以来、腸閉塞などに悩まされてきた。
ボルソナロ氏は4月12日夜に自宅のあるブラジリアの病院に移動、13日に腹部を刺されて以来6回目となる手術を受けた。
ボルソナロ氏は今週初め、ソーシャルメディアへの投稿で、5月7日にブラジリアで開催される集会に参加するようフォロワーに呼びかけていた。
ボルソナロ氏は23年1月の連邦議会襲撃事件で逮捕・収監された人々に恩赦を与えるよう繰り返し呼びかけている。
ボルソナロ氏は退院前、X(旧ツイッター)への投稿で、「私は新たな気持ちで家に帰る。私の次の挑戦は5月7日の人道的恩赦のための平和行進に参加することだ」と述べた。
しかし、主治医は回復に3~4週間かかること、人混みや運動を避けることなどを理由に、ボルソナロ氏にデモに参加しないよう助言したとしている。
ボルソナロ氏は自身の刑事裁判と23年の議会暴動で逮捕された支持者への恩赦を推進するため、各地で選挙集会を開いている。
検察庁は2月、2022大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てたとしてボルソナロ氏や元海軍司令官など、計34人を起訴。最高裁は先月末、ボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。