ブラジル・ボルソナロ前大統領、体調不良で入院、クーデター裁判で禁固27年
5人の判事で構成される最高裁判所のパネルは先週、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。
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ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が首都ブラジリアの病院に入院した。息子のフラビオ・ボルソナロ(Flavio Bolsonaro)上院議員が16日、明らかにした。
それによると、ボルソナロ氏は嘔吐や低血圧などの症状が出ているという。
ボルソナロ氏は2日前にも同じ病院を訪れ、皮膚病変に関連する処置を受けていた。
5人の判事で構成される最高裁判所のパネルは先週、4人がボルソナロ氏の有罪を支持。禁固27年3ヵ月の実刑判決を言い渡した。
最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は医療処置に基づくボルソナロしの一時的な外出を許可している。
ボルソナロ氏はクーデター裁判に関連して課された予防措置に違反したとして、ブラジリアで自宅軟禁下にあり、足首に監視モニターを装着している。
フラビオ・ボルソナロ上院議員は声明で、「父は激しいしゃっくり、嘔吐、低血圧で体調不良を訴えたため、警察が病院へ緊急搬送した」とX(旧ツイッター)に投稿した。
この判決でボルソナロ氏が直ちに収監されるわけではない。最高裁パネルは判決後60日以内に判決文を公表する必要がある。公表後、ボルソナロ氏の弁護団は5日以内に判決内容の明確化を求める申し立てを行う権利を有する。
TVグローボは専門家の話しとして、「弁護団はボルソナロ氏の体調不良を理由に、刑務所への収監ではなく、自宅軟禁を求める可能性が高い」と伝えている。
ボルソナロ氏の弁護団は11日の判決後、最高裁に上訴すると表明した。