◎ふたりはアマゾンの熱帯雨林保護プロジェクトなどについて議論した。
テスラのイーロン・マスク(Elon Musk)CEOは20日、ブラジルのサンパウロでボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領と会談し、アマゾンの熱帯雨林保護プロジェクトなどについて議論したと明らかにした。
この会談はファリア(Fabio Faria)通信相が企画したもので、通信省はスペースXが開発した通信衛星スターリンクを使って農村部の学校や医療施設にインターネットを導入し、熱帯雨林を保護するためのプロジェクトでマスク氏に提携を求めている。
マスク氏は20日にツイッターを更新し、「ブラジルでスターリンクを打ち上げ、地方の1万9000の学校とアマゾンの環境モニタリングを行うことになり、とても興奮しています」とツイートした。
アマゾンの広大な熱帯雨林は同国の宇宙機関、連邦警察、環境規制機関なども監視している。
国立宇宙研究所が運営する森林破壊検出システム(DETER)によると、アマゾンの破壊はボルソナロ政権になってから急増し、年間の減少率はここ数十年で最悪を記録した。
10月の大統領選で再選を目指すボルソナロ氏は、アマゾンの地下資源採掘(主に金と錫石)や土地開発に力を入れ、産業界の支持を集めようとしている。
ボルソナロ氏は20日、マスク氏との会談とイベントを絶賛した。「私たちはイーロン・マスクを頼りにしています。このイベントで私がアマゾンのために働いていること、地域住民のために奮闘していること、アマゾンを保護するために努力していること、そして、私がアマゾンを破壊しているというフェイクニュースがブラジルに害を与えていることを皆に知ってもらうことができました」
ボルソナロ氏は自身のフェイスブックアカウントでイベントをライブ配信し、多くの学生から質問を受けた。
マスク氏のツイッター買収に関する質問をした学生はいなかったが、ボルソナロ氏は「イーロン・マスクのそれ(ツイッター買収)は希望の息吹を表している」と買収を称賛した。
またボルソナロ氏は「自由は未来を構築するセメントのようなもの」と述べ、マスク氏を「レジェンド・オブ・フリーダム」と呼んだ。
マスク氏はツイッターを440億ドルで買収すると申し出ているが、今週、同社がプラットフォーム上のスパムやボットに関する情報を提供するまで買収は進められないと表明した。
マスク氏と同様、ボルソナロ氏も言論の自由を擁護し、盟友であるドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を含む個人のアカウント凍結に反対している。
Super excited to be in Brazil for launch of Starlink for 19,000 unconnected schools in rural areas & environmental monitoring of Amazon! 🇧🇷 🌳 🛰 ♥️
— Elon Musk (@elonmusk) May 20, 2022