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▽連邦警察は昨年11月、大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てた疑いで、ボルソナロ氏ら37人の起訴を求める捜査報告書を最高裁に提出した。
ブラジルのボルソナロ前大統領(Getty Images)

ブラジルボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が18日、2022大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てたとして起訴された。

TVグローボは検事総長の声明を引用し、「ボルソナロ前大統領とその側近であるブラガネット(Walter Braga Netto)元国防相を40年の歴史を持つこの国の民主主義を転覆させることを目的とした”犯罪組織”を率いた罪で起訴した」と速報で報じた。

それによると、ボルソナロ氏の元国家安全保障顧問や元海軍司令官など、計34名が起訴されたという。

検事総長は声明で、「民主主義秩序に有害な行為の責任は権威主義的な権力プロジェクトに基づく、ボルソナロ率いる犯罪組織にある」とした。

連邦警察は昨年11月、大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てた疑いで、ボルソナロ氏ら37人の起訴を求める捜査報告書を最高裁に提出。警察は翌月、ブラガネット氏を逮捕した。

裁判所はボルソナロ氏が逃亡する可能性があるとして、24年2月にパスポートを没収している。

この裁判を監督する最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は声明を出していない。

TVグローボは専門家の話しとして、「ボルソナロ氏が逮捕される可能性は低い」と伝えている。

ボルソナロ氏の支持者たちは23年1月8日、ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の就任に抗議し、連邦議会、最高裁、大統領府に押し入った。

暴徒たちは機動隊のバリケードを飛び越え、屋根によじ登り、窓を割り、室内を荒らしまわった。

ボルソナロ氏は最後まで選挙結果を認めず、ルラ氏の就任式にも出席しなかった。

検察はボルソナロ陣営がルラ氏を毒殺する計画を企てていたと主張している。

ボルソナロ氏は不正行為を否定。一連の捜査をルラ陣営による魔女狩りと呼んでいる。

TVグローボによると、ボルソナロ氏の代理人弁護士は取材に応じなかったという。

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