ブラジル・ボルソナロ前大統領の容体改善、肺炎で入院
ボルソナロ氏は13日、首都ブラジリアの病院に入院。肺炎と診断され、高熱や悪寒、呼吸困難などの症状が出たため、ICUで治療が行われていた。
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ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro、70歳)前大統領が入院先の病院で治療を受け、集中治療室(ICU)から病室に移された。妻のミシェル・ボルソナロ(Michelle Bolsonaro)さんが16日、明らかにした。今回の病状改善は数日のうちに見られた進展で、家族や支持者の間に安堵の声が広がっている。
ボルソナロ氏は13日、首都ブラジリアの病院に入院。肺炎と診断され、高熱や悪寒、呼吸困難などの症状が出たため、ICUで治療が行われていた。病院側は当初、腎機能や炎症マーカーの改善は見られたものの、依然として集中治療が必要だとしていたが、妻はSNSへの投稿で容体改善を伝えた。
ミシェルさんはインスタグラムの投稿で「24時間の間に夫の症状が改善し、状態が向上している」と述べ、「この難局も乗り越えられると信じている」と楽観的な見方を示した。これを受けて病院はボルソナロ氏をICUから一段階軽い高度治療室に移したという。ただし、病院はミシェルさんの投稿後もコメントを出していない。
ボルソナロ氏は2019〜22年まで大統領を務めた右派政治家で、2022大統領選挙敗北後も影響力を保っていたが、2023年にクーデターを画策したとして刑事訴追され、昨年11月に実刑判決を受けた。現在は27年の禁錮刑を言い渡され、服役中である。ボルソナロ氏は服役先の収監施設で症状を訴え、病院に搬送された。
家族は繰り返し最高裁判所にボルソナロ氏を刑務所ではなく自宅軟禁下での服役とするよう要請してきたが、最高裁は健康状態の悪化を理由にした申し立てを退けている。このため治療は収監下で継続されてきた。家族は十分な医療を受けさせることを求めている。
ボルソナロ氏は過去にも健康上の問題を抱え、2018年の選挙キャンペーン中に腹部を刺されて以来、複数回にわたって入院してきた経緯がある。そのため、地元メディアや支持者の間では今回の入院を巡っても関心が高く、病状の改善が政治的議論にも影響を及ぼす可能性が指摘されている。
政治的に見ると、家族の1人である上院議員のフラヴィオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)氏が今年の大統領選に出馬する見込みで、父親の病状は選挙戦にも影響を与えることが懸念されている。現職のルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領氏との対決構図が想定されている中、ボルソナロ氏の健康改善は支持基盤の維持や政局の流れにも関連すると分析される。
経過は依然として慎重に見守られており、病院は退院時期についてコメントしていない。容体改善は確かな進展と見られるが、引き続き抗生物質投与や経過観察が必要とされる状況が続いている。
