ブラジル・ボルソナロ前大統領が肺炎で入院、経過観察中
ボルソナロ氏はブラジリアの刑務所から病院に移り、医療チームによると肺炎の症状が確認された。
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ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が肺炎のため首都ブラジリアの病院に入院していることが分かった。入院先の病院が13日に発表したもので、容体は安定しているものの、慎重な経過観察が必要な状態だという。
ボルソナロ氏はブラジリアの刑務所から病院に移り、医療チームによると肺炎の症状が確認された。発熱や呼吸器症状が悪化したため、より高度な治療を受ける必要があるとして集中治療室(ICU)に移されたという。病院側は声明で、現在は抗生物質などによる治療を受けており、医師団が24時間体制で容体を監視していると説明している。
69歳のボルソナロ氏は近年、様々な健康問題に直面している。2018年の大統領選挙期間中、支持者との集会に参加していた際に刃物で刺され、腹部に重傷を負った。この事件の影響で腸の手術を複数回受け、その後も消化器系の合併症や体調不良で入院することが度々あった。
医師によると、今回の肺炎はそうした既往症と直接の関係があるかどうかは明らかではないが、高齢や過去の手術歴などを考慮し慎重な治療が必要と判断された。病院は現時点で人工呼吸器は使用していないが、状態の変化に備えてICUでの管理を続けていると述べた。
ボルソナロ氏は2019~22年まで大統領を務め、強硬な保守政策で知られた。環境規制の緩和や銃規制の緩和、治安対策の強化などを掲げ、支持者からは強い支持を受ける一方、政治的対立も激しい人物として知られている。2022大統領選では左派のルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領に敗れた。
退任後もボルソナロ氏は国内政治に影響力を持ち続け、保守派の象徴的存在となっている。現在は支持者集会や政治活動を控えているが、次期選挙を見据えた動きも続けているとみられる。そのため今回の入院は、ブラジル政界にも一定の影響を与える可能性がある。
支持者の間では、ボルソナロ氏の健康状態を心配する声が広がっている。病院の外には一部の支持者が集まり、回復を祈る様子も見られた。一方で医師団は、現段階では過度な懸念は必要ないものの、感染症の治療には時間がかかる可能性があると説明している。
高齢者の肺炎は重症化するケースも多く、医療関係者は慎重な治療が重要だと指摘している。病院側は今後数日間の経過が重要になるとしており、容体に変化があれば追加の発表を行うとしている。ボルソナロ氏がいつICUを出られるかについては、現時点では明らかになっていない。
