ブラジル・ボルソナロ前大統領がしゃっくり治療、首都の病院に入院中
ボルソナロ氏は12月25日に鼠径(そけい)ヘルニア手術を受けており、今回のしゃっくり治療はその延長線上にあるものとして行われた。
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ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が長引くしゃっくり(吃逆)を治療するために横隔神経ブロック手術を受けた。妻が27日、ソーシャルメディアで明らかにした。この手術は首都ブラジリアの病院で27日に実施された。
ボルソナロ氏は12月25日に鼠径(そけい)ヘルニア手術を受けており、今回のしゃっくり治療はその延長線上にあるものとして行われた。ヘルニア手術自体は問題なく終了したとされる。横隔神経ブロックは横隔膜の動きを制御する神経に局所麻酔を施すことで、慢性的なしゃっくりの頻発を抑える治療法であるが、その実施には慎重な判断が求められる。
ボルソナロ氏は現在、2023年のクーデター未遂に関与したとして最高裁判所によって実刑判決、27年超の禁錮刑を言い渡されている。このため、弁護側の要請を受けて最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事が一時的な出所を認め、病院での治療を可能にした。
ボルソナロ氏は病院で自身の長男フラヴィオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員の2026年大統領選出馬を支持する意思を表明したことも伝えられている。フラヴィオ氏は父の政治的な遺産を引き継ぐ立場から保守的な路線での出馬を表明しており、父親の支持は同選挙での重要な要素とみられている。
ボルソナロ氏は2022年の大統領選で敗北した後、その結果を覆そうとする動きを見せたとして政界で大きな論争を呼んだ。2023年1月8日の連邦議会襲撃を含む一連の出来事に関与したとして実刑が確定し、収監生活を送っている。
ボルソナロ氏の健康問題は過去にも報じられている。2018年の選挙運動中に腹部を刺され、その後複数回の手術を受けてきた経緯があり、慢性的な健康不安を抱えている。こうした体調不良は政治活動にも影響を与えており、支持者の間でも懸念の声が上がっている。
今回のしゃっくり治療については、医療関係者の間でもその有効性やリスクが議論される可能性がある。横隔神経ブロックは通常、他の治療法が効果を示さない場合に選択されるが、手術によって横隔膜の働きが一時的に麻痺するリスクもあり、慎重な管理が必要とされる。
ボルソナロ氏はこのところ公の場から遠ざかっていたが、入院中の支持表明を通じて政治的影響力を維持しようとしているとの見方がある。専門家は、健康状態や収監という制限の下でも、ボルソナロ氏が今後の政局に一定程度関与し続ける可能性があると指摘している。
一方で、ボルソナロ氏の支持者と反対派の間で政治的緊張は依然として高く、2026年の選挙戦は激しい闘いが予想されている。
