ボリビア空軍の輸送機が墜落、搭乗員ら15人死亡
墜落したのはボリビア空軍のヘラクレス輸送機で、地元テレビ局によると、中央銀行の新札を積んで国内各地へ輸送途中だった。
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ボリビア空軍の軍用輸送機が27日夕方、首都ラパス近郊の町エルアルトで事故を起こし、搭乗者および地上にいた人々ら計15人が死亡した。地元当局が明らかにした。事故機は新しく印刷された紙幣を積載していた。
墜落したのはボリビア空軍のヘラクレス輸送機で、地元テレビ局によると、中央銀行の新札を積んで国内各地へ輸送途中だった。同機はエルアルト国際空港に着陸しようとしたものの、天候が優れない中で滑走路を外れ、近くの大通りに進入して複数の車両に激突。少なくとも30人が負傷し、病院に緊急搬送された。
現場には大破した機体や車両の残骸、遺体が散在し、消防隊が消火活動と救助活動に当たった。負傷者の中には重傷者も含まれるとの情報がある。地元メディアが公開した映像には、墜落現場に散らばった紙幣を拾い集める人々の姿が映り、混乱する様子が確認された。複数の住民が道路上に散乱する紙幣を手に取り、救助作業の進行を妨げる場面もあったという。
当局は混乱を抑えるため、現場でホースによる散水や催涙ガスを使い、群衆を制御しようと試みた。警察も出動し、事故現場の安全確保と負傷者の救助・搬送を支援した。墜落後、エルアルト国際空港は一時的に全ての発着便を停止し、航空機の事故調査と現場の整理が進められた。
航空・治安当局が事故原因を調査中、悪天候や技術的な問題が影響した可能性があるとみられている。事故機が滑走路を逸脱した正確な経緯についてはまだ明らかになっていないが、滑走路の状態や操縦状況などが焦点となる見込みだ。
中銀は積載していた紙幣についての説明を行う予定であり、一部の銀行関係者は新札の再配布や損失評価について協議を行っているという。貨幣が現場で散乱したことについては法的な問題や回収作業の可否も含め、詳細が検討される見通しである。
地元住民や関係者からは、今回の事故を受けて航空安全対策の強化や空港運用体制の見直しを求める声が上がっている。特に人や車両の往来が多い空港周辺区域での軍用機運航の安全性について懸念が強まっている。中央政府は被害者や遺族への支援策を講じるとともに、再発防止に向けた取り組みを進める方針を示している。
