ボリビア元暫定大統領が出所、最高裁が実刑判決を破棄
ラパス中心部の女子刑務所を出たアニェス氏は記者団に対し、「まるで生き返ったようだ」と語った。
と支持者たち(AP通信).jpg)
南米ボリビアのアニェス(Jeanine Anez)元暫定大統領が6日、首都ラパスの刑務所から出所し、支持者に出迎えられた。
ラパス中心部の女子刑務所を出たアニェス氏は記者団に対し、「まるで生き返ったようだ」と語った。
支持者は拍手と歓声でアニェス氏を出迎えた。
最高裁判所は5日、アニェス氏に対する10年の禁固刑判決を破棄し、即時釈放を命じた。
アニェス氏は4年前、モラレス(Evo Morales)元大統領の退陣と亡命につながった事実上のクデーターに関与したとして逮捕、起訴され、22年に禁固10年の実刑判決を受けた。
最高裁は弁護側が求めていた事件の再検証を命じた。
アニェス氏は記者団に、「私は国に持てる全てを捧げた。本当に辛い日々だった…まるで本物の犯罪者のように扱われた」と声を詰まらせながら語った。
アニェス氏は2019年の抗議活動でモラレス氏が辞任した後、大統領職を引き継いだ。
アニェス氏とその支持者たちはクーデター疑惑を否定。モラレス氏の権力乱用が全国規模の街頭抗議デモと蜂起を引き起こしたと主張していた。
一方、モラレス氏側は、アニェス氏を含む当時の政権関係者が意図的に混乱を引き起こし、モラレス氏の亡命と副大統領および上下両院議長の辞職につながり、当時上院副議長であったアニェス氏が権力を手中に収めたと主張していた。
この抗議デモでは治安部隊の取り締まりにより37人が死亡した。
