◎国民は26日、大統領府に戦車や装甲車が突っ込み、アルセ氏と陸軍大将が直接対決し、軍が陸軍大将の解任を決めた3時間にわたるドラマチックな事件に混乱し、幻滅し、当惑した。
2024年6月27日/ボリビア、首都ラパスの大統領府前(AP通信)

ボリビア政府は28日、クーデター未遂に関与したとされる4人の軍人を逮捕したと発表した。これにより、この事件の逮捕者は21人となった。

大統領府の報道官は記者会見で、「官邸のゲートを破壊した戦車の操縦手や広場を占拠した兵士に命令を下したとされる元陸軍大尉ら4人を逮捕した」と語った。

26日のクーデターを指揮したとされる陸軍大将は警察に逮捕されるまで、軍の総司令官を務めていた。

地元メディアによると、陸軍大将は逮捕される直前、このクーデターを「自作自演」と呼び、「アルセ(Luis Arce)大統領が支持率を上げるためにクーデターを実行するよう軍上層部に命じた」と主張したという。

一部の野党議員もアルセ氏がクーデターを自演し、支持率を伸ばそうとしている主張したが、その証拠は示していない。

アルセ氏は27日夜、「支持を集めるためにクーデターを自演したという反乱軍のとんでもないウソに困惑している」と述べ、疑惑を否定した。

アルセ氏は来年の大統領選を前に、モラレス(Evo Morales)元大統領と与党・社会党の主導権を争っている。

この確執とクーデターの関連は不明だ。

国民は大統領府に戦車や装甲車が突っ込み、アルセ氏と陸軍大将が直接対決し、軍が陸軍大将の解任を決めた3時間にわたるドラマチックな事件に混乱し、幻滅し、当惑した。

首都ラパスの通りで事件を見守った男性は地元テレビ局の取材に対し、「政府内で一体何が起きているのですか?」と語った。

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