ブラジル・ビットコイン企業オランジェBTC、上場へ
ビットコインは、2009年に「サトシ・ナカモト」という人物またはグループによって考案された、世界初の分散型暗号通貨である。
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ブラジル暗号資産企業「オランジェBTC(OranjeBTC)」が来週、現地証券取引所での取引開始を予定している。現地メディアが1日に報じた。
同社は国内初のビットコインを採用した上場企業であるフィンテック企業メリアズ(Meliuz)に挑む構えだ。
オランジェBTCの創業者兼CEOであるゴメス(Guilherme Gomes)氏によると、同社の目標は、より多くの国内投資家を惹きつけて財務準備金を拡大すること、自社学習プラットフォームを活用して株主に対しビットコイン市場について教育することだという。
またゴメス氏は、「規制によりビットコインを直接購入できない特定の投資家層は弊社を通じてこの資産に投資できる」としている。
さらに、「ビットコインは我々が知る金融システムを変革し、市場を再構築する」と指摘。「我々の主眼は最高水準のビットコインにある」とした。
ゴメス氏によると、オランジェBTCはサンパウロ証券取引所への上場に先立ち、メキシコの起業家など、著名な国際投資家らの支援を得たという。
ビットコインは、2009年に「サトシ・ナカモト」という人物またはグループによって考案された、世界初の分散型暗号通貨である。中央銀行や政府といった管理者を持たず、ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術を用いて、全ての取引記録がネットワーク上で共有・管理されている。ビットコインは採掘(マイニング)と呼ばれる計算作業によって新たに発行され、その上限は2100万枚と決まっている。
送金はインターネットを通じて直接行われ、国境を越えて迅速かつ安価に送金できる点が特徴である。一方で価格変動が激しく、投機対象としても注目されている。近年では決済手段として受け入れる企業も増えつつあるが、規制やセキュリティの課題も多く、今後の動向に注目が集まっている。