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ブラジルの銀行バンコ・マスター閉鎖、筆頭株主逮捕

規制当局は債権者請求の処理と資産売却を担当する清算人を指名。投資プラットフォームを通じて販売された高利回り債務を基盤とする同行の激動の章に幕を閉じた。
2025年11月18日/ブラジル、首都ブラジリア、商業銀行バンコ・マスター前の通り(ロイター通信)

ブラジル中央銀行は18日、中堅の商業銀行バンコ・マスターの業務を事実上停止した。警察が同社の筆頭株主を逮捕したことを受けた措置である。

規制当局は債権者請求の処理と資産売却を担当する清算人を指名。投資プラットフォームを通じて販売された高利回り債務を基盤とする同行の激動の章に幕を閉じた。

清算発表の数時間前に買収合意を公表していた投資グループ「フィクター」はその後、この合意を撤回した。

ハダド(Fernando Haddad)財務相は18日、記者団に対し「中銀は金融システムの規制当局であり、この段階に至ったということは、手続きが非常に厳格に行われた証拠だ」と語った。

一方、連邦警察は「金融機関による不正な信用証券発行」に対する捜査を開始したと発表。122億レアルの凍結を目的とする捜査の対象は明かさなかったが、事情に詳しい複数の情報筋によると、筆頭株主が逮捕されたという。

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