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ボリビア輸送機墜落、死者20人に、30人負傷、滑走路逸脱

事故は27日夕方に発生。事故を起こしたのは空軍のC-130輸送機で、新札を積んでいた。
2026年2月27日/ボリビア、首都ラパス近郊、軍用機が墜落した現場(ロイター通信)

ボリビア・ラパス近郊の町エルアルトで発生した軍用機の事故について、当局は2月28日、これまでに20人の死亡を確認し、30人以上が重軽傷を負ったと明らかにした。

事故は27日夕方に発生。事故を起こしたのは空軍のC-130輸送機で、新札を積んでいた。同機はエルアルト国際空港に着陸しようとしたものの、滑走路を外れて近くの通りに突っ込み、多くの車が巻き込まれた。現場には紙幣が散乱し、地元住民が現金を拾うために殺到するなど、混乱が起きた。治安部隊は放水砲や催涙ガスで群衆を制圧した。

事故は現地時間の午後6時15分ごろに起きた。輸送機は東部の都市サンタクルスからエルアルト国際空港に向かい、着陸を試みていた際、滑走路を逸脱して近くの道路に入り込み、数台の車に激突した。墜落現場は交通量の多い通りで、巻き込まれた車や市民らが負傷した。現場の映像には大破した機体や車の残骸、紙幣を拾おうと群がる人々の姿が映っていた。

当局は死者数を20人と報告しているが、一部の地元メディアは15人前後と伝えている。地元テレビ局の取材に応じた警察の責任者は、「少なくとも20人、あるいはそれ以上が死亡したようだ」と語った。負傷者は少なくとも30人で、その多くが病院に搬送された。

墜落機に乗っていたのは10人未満で、乗客はおらず、安否も不明である。消防当局は救助活動と遺体の収容、負傷者の手当てに追われ、空港と周辺の混乱収拾に当たっている。エルアルト国際空港はこの事故を受けて閉鎖された。

当局は紙幣について、「未発行の新札」であり、公式な流通番号が付いていないため法的価値はないと声明で説明している。また、こうした紙幣の収集や所持は犯罪にあたるとの見解を示し、現場で新札が燃やされているとの報道もある。

目撃者の証言によると、事故発生時の天候は大荒れで、雹(ひょう)が降り、雷も鳴っていた。当局は気象条件が着陸に影響した可能性があると指摘していう。被害を受けた住民の1人はロイター通信の取材に対し、「飛行機のタイヤが車にぶつかり、家族がケガをした」と語った。

現場には多くの住民が駆け付け、散乱した紙幣を拾おうとする者や負傷者の救助を試みる者で混乱状態となった。治安部隊は放水砲や催涙ガスで人々を追い払い、状況を制御しようとしたが、市民の間では紙幣の廃棄や対応への不満が広がっているという報道もある。

中央政府は事故原因の調査を行うとともに、現場での救援活動と遺族支援を進めている。安全保障や航空運航管理のあり方についても見直しが求められる事態となっている。

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