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▽ミレイ大統領は23年末に就任し、過去の左派政権が残した負債を一掃すると宣言。緊縮財政を推進し、手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通貨切り下げを含む経済改革に着手した。
2025年4月10日/アルゼンチン、首都ブエノスアイレスのバス停(ロイター通信)

アルゼンチンの労働組合CGT(アルゼンチン労働総同盟)が10日、24時間ストライキを開始し、ミレイ政権の緊縮財政に抗議した。

首都ブエノスアイレスの公共バスは通常通り運行されたが、列車、飛行機、フェリーは欠航が目立った。

地元メディアによると、多くの公務員がストに参加し、一部の公立病院が受け付けを停止したという。

組合員たちは9日、ストに先立ち、ブエノスアイレスの議会議事堂前で毎週行われている年金受給者のデモに参加し、ミレイ(Javier Milei)大統領を批判した。

年金受給者や失業者は年金基金が削減されるのを目の当たりにし、ここ数週間、各地で抗議デモを展開。一部が警察と衝突し、逮捕者も出ている。

CGTは政府に対し、解雇された職員の復職、給与交渉の再開、一部の公営企業の民営化計画の破棄などを要求している。

ミレイ氏は23年末に就任し、過去の左派政権が残した負債を一掃すると宣言。緊縮財政を推進し、手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通貨切り下げを含む経済改革に着手した。

その結果、インフレ率は1桁台まで低下。16年ぶりに四半期ベースで財政黒字を達成するなど、多くの経済的成功を収めてきた。

しかし、補助金頼みの生活を送ってきた低所得者層はミレイ氏の激しいショック療法に耐え切れず、生活環境が悪化。貧困率は50%を超えた。

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