◎これはミレイ氏の挑発的な外交政策のひとつであり、慣例を無視し、右派とのつながりを重視することで世界のスポットライトを浴びようとするものだ。
アルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領が7日、訪問先のブラジル南部サンタカタリナ州で保守系政治集会「保守政治行動会議(CPAC)」に参加、ヘッドライナーを務め、ルラ政権を激しく非難した。
ブラジル連邦検察がボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領を起訴してから数日後、その親友であるミレイ氏はルラ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領を無視してCPAC会場にはせ参じ、ボルソナロ氏と熱烈な抱擁を交わした。
ヘッドライナーのミレイ氏は参加者の拍手喝采に歓喜し、得意のチェーンソーパフォーマンスを披露。ルラ政権を激しく罵り、最大の貿易相手国であるブラジルとの確執をエスカレートさせた。
これはミレイ氏の挑発的な外交政策のひとつであり、慣例を無視し、右派とのつながりを重視することで世界のスポットライトを浴びようとするものだ。
ボルソナロ氏は7日、ミレイ氏と涙の抱擁を交わした後、その妹や側近と身を寄せ合う動画をSNSに投稿した。
ボルソナロ氏が2022年の大統領選で敗北せず、その後の連邦議会暴動で当局の捜査を受けていなかったら、素晴らしい会談になっていただろう。
ボルソナロ氏もCPACで演説。「トランプ(Donald Trump)前大統領が来年ホワイトハウスに戻るのを見たい」と熱弁を振るった。
ミレイ氏とボルソナロ氏はその夜、ワイングラスが散乱するダウンタウンのホテルロビーで一緒にいるところを目撃された。地元メディアによると、2人はサッカーのコパ・アメリカでウルグアイがブラジルに勝利するところを一緒に見たという。